虚妄の烏

日本酒と近現代史と食生活史と近代日本文学が好きな60代。男か女か分からないと人には言われるが、どっちでも好きなように捉えて呉れれば良いと思っている。

2021年01月

二冊読了

二冊読了。
「松本清張全集36 地方紙を買う女 短編2」
「決定版昭和史7 二・二六事件 昭和9-11年」。

休み前に追加で借りといて良かった。
「決定版昭和史」は、写真集なので、すぐ読めてしまう。

二・二六事件は、大雪でなかったら、もう少し印象が違ったのではないかと思う。
雪の中を行進する反乱軍。
絵になるではないか。
言い方は悪いが、絵になる光景だ。

松本清張全集は、例によって例の如しだ。
大分、文体と構成に慣れたので、サクサク読める。

本を読む時間が沢山取れると嬉しい。
忙しく動くのが、もう大義。

マイナンバーカード、作りたくないのに

マイナンバーって、つまり、国民総背番号制じゃないか。
昔、あんなに皆反対したのに、時が移って名称がカタカナになったらあっさり承認かよ。
嫌だ。

と思っていたので、カードは作らずに来たのだが、ついに「作ってください」という内容の郵便が来た。

嫌だけど、作らざるを得ない。
そうしなければ、損をするような仕組みになってきているから。

国民の情報をデジタル化して一元的に管理するなんて、まるでSFだが、時代の趨勢というわけか。

嫌だけどなあ・・・。

このご時世ですからバレンタインは止めましょう、とな

各職場で恒例となっている「バレンタインのチョコ渡し」。
今年は異変が起こりそうだ。
「新型コロナウイルス感染拡大防止のため、バレンタインのチョコ渡しは止めましょう」という職場が多いらしい。

特に問題となるのが、所謂「手作りチョコ」。
工場などでなく、一般家庭で作られたチョコレート菓子は、ウイルス感染を拡大させる恐れがある、ということらしい。

そもそも、バレンタインなるものは、昭和49年頃に某菓子メーカーが宣伝を始めたものだ。
それまでは、そういうのは無かった。
いきなり、不二家なんかがハート型のチョコレートを売り出したりして、宣伝を始めたのだ。

これは、見事に当たった。
そういうことをせねばならないような雰囲気になった。
そして生まれたのが「義理チョコ」。
女達は、男達に気を使って、安いチョコを義務的に渡すようになった。

そして、最初はそれに対して何の反応も示さなかった男達も、次第に「貰ったんだから、お返ししなきゃいけないのかな」と思って、ホワイトデーなる訳のわからない風習(これも菓子メーカーの戦略)が定着していった。

チョコレートは、夢のある菓子なので、人々が夢中になるのは分からないでもないが、あたかも義務であるかのようにチョコレートを贈り合うのは、果たしてどうなのか。
本当に皆が幸せになれるのなら良いが、そうでもない、謂わば「義理」感プンプンで行われるのであれば、誰も幸せにならないのだから止めた方が良かろう。

とか言って、自分は連れ合いに毎年贈っているのだが。
これは、義理ではなく愛のあるもので、連れ合いもチョコレートには目がないので喜んでくれている。

今年は、テレワークも導入されていることだし、例年のような「義理チョコ」は、影をひそめると思われる。どうしてもというのであれば、チロルチョコを配れば良かろう。それで義理は果たせる筈だし、お返しも不要になるだろう。

今日から図書館休みなので

借りていた本七冊を返して新たに五冊借りてきた。
これで、何とかしのげるかな。

「昭和の空白を読み解く/保坂正康」
「番茶と庶民喫茶史/中村羊一郎」
「図説 江戸時代食生活事典/日本風俗史学会編」
「松本清張全集38 皿倉学説 短編4」
「こんなにヘンだぞ!『空想科学読本』/山本弘」

最後のは、例によって口直し用。

これだけ借りれば、來月の4日までは保つだろう。
このところ、何を借りたか、何を読んだかしか書いてないな。

「ものと人間の文化史7 塩/平島裕正」読了

塩は、生存に不可欠と言われる。
(NHKスペシャルでは、必ずしもそうではない、と言うことだったが)。
食料がなくても、水と塩さえあれば、一定期間生存は可能だと言う。

狩猟社会に於いては、獣肉本来の持つ塩味で何とか生存出来たが、植物食(農耕)に変わってからは、塩を外部から得る必要が生じ、製塩法が発達した。
塩は貴重品だった。
金の代わりになった。

塩は、貴重なるが故に、神事に欠かせないものとなった。
世界中に、様々な文明があるが、いずれも塩を神事に欠かせないものとしている。
塩には、穢を清める力があり、神聖なる場所では必ず使用された。
これは、洋の東西を問わない。

一寸古い本なので、書かれていることは時代遅れの感も否めないが、塩の文化史は面白く読んだ。
甘いものはなくても生存出来るが、塩味はないと生きていけない。
料理の味を整え、引き立てるのも塩味。
激しい運動をする時補給すべきなのも、水だけでなく塩分も。

10冊借りて、7冊読んでしまった。
今日、もう少し借りてこよう。

「明治東京庶民の楽しみ/青木宏一郎」読了

明治時代の人たちの娯楽(レジャー)の歴史。
今と違って少なかっただろうと思われるが、案外そうでもない。
海水浴、潮干狩り、歌舞伎、芝居、寄席、見世物、祭り、活動写真、花見、曲芸、相撲等々・・・。
結構、今より豊かだったのではなかろうか。
テレビなんかなくても、庶民には楽しい娯楽が結構あったと思われる。

何せ、長時間労働などしない時代。
日が暮れたら仕事は終わるので、その後の娯楽は楽しみだった。
屋台も沢山出て、賑やかだったようだ。

学校の運動会も楽しみだったようで、学生の運動会に近隣の住民も見物に行って、ちょっとしたお祭り気分だったようだ。
ちなみに、野球が始まったのも明治時代だ。
最初は、学生だけの楽しみだったらしい。

相撲も”横綱”が出来たのは明治時代。
今でこそ「日本の国技」などと呼ばれるが、興行を盛り上げるのは結構大変だったようだ。

明日、また図書館へ行こうかな。一週間の休みに入るのに、手持ちの本が少なくなってきた。
今日、多分「ものと人間の文化史7 塩/平島裕正」を読了してしまうだろうから。

「とてつもない嘘の世界史/トム・フィリップス/禰宜田亜希」読了

ベンジャミン・フランクリンは、大嘘つきである。
この本に拠れば、そうなる。
人間は、真実よりも虚構のほうを信じたがる。
そういうことが、この本には書かれている。
虚構の方が面白いからだろう。

現代は、ネット社会だ。
そこでは、様々な情報が行き交うが、かなりの嘘が含まれてる。
どこまで信じてよいのか分からない。
もしかしたら、信じてはいけないのかも知れない。
退屈な真実より、面白い嘘の方が、人気がある。

昔、パソコン通信のNIFTY-Serveに「コメディ・フォーラム」というのがあり、その中の会議室に「嘘情報」というのがあった。法螺話ばかり書いてあるものだ。それが好きだった。面白い話を書く人が居て、その人の大ファンだった。丁度、今上天皇(当時皇太子)がご結婚された頃で、こんなのがあった。

「宮様に続け!渋谷は七・三の嵐!」

腹を抱えて笑った記憶がある。他にも色々あったが、これは強烈に覚えている。

10冊借りたうち半分読んでしまった。
少しペースを落とさないと。

会食を続ける連れ合いに困っている

昨日夕方、連れ合いは四日市へ出かけて行った。
趣味のサークル仲間との会食である。
三重県も、感染者が増えて、県独自の緊急警戒宣言を発令している。
コロナも市中感染が増えたようで、感染経路を追えない人が多い中、営業自粛している夜の飲食店での会食は感染リスクが高いため、心配である。
そのことを言うのだが、聞く耳持たず。
アンタが感染したら、こっちも困るんだけど。
彼は糖尿病患者でもあるし、もうすぐ59歳になるのだから、リスクは高い。

だから、趣味仲間との会食は我慢してほしいのに、いくら言ってもわかってもらえない。
「息抜きだから」と言うが、そんなの、みんな我慢しているんだ。
それが出来ないのか?
自分などがいくら訴えても、彼のこころには響かないらしい。

一番怖いのが、自宅療養中に死亡するという事態だ。
桑名市の医療事情は、決して良くない。
感染した場合どういう扱いになるのか、分からない。
入院出来るかどうか、分からない。

彼が感染したら、自分も濃厚接触者となり、下手すると感染するので、怖いのだ。
そういうことを、全く理解しない連れ合いに、呆れ果てている。

このBlogが更新されなくなったら、感染したと思ってください。

「とてつもない失敗の世界史/トム・フィリップス/禰宜田亜希」読了

抱腹絶倒。
人類は、発生したその時から、失敗し続けてきた由。
そもそも、農耕を始めたというのが最初の失敗。
農耕は環境に負荷をかけるので、地球環境にやさしくないのだ。
あとは「統治者に向いていない人が統治した失敗」「良いリーダーを選べない民主主義」「戦争が好き」「植民地政策で文明の多様化を壊した」「外交が下手」「科学技術の過信」「そもそも失敗を予測できない」。
いや、抱腹絶倒などと言って終わってはならない。
事態は深刻なのだ。

しかし、これからも人類はおそらく失敗をし続ける。
現に、今だってウイルス対策で四苦八苦しているではないか。
こんなウイルスが蔓延したのも、多分「生物を何も考えずに移動させ続けた失敗」から来ているのだろう。当初、このウイルスは中国の武漢からもたらされたと言われていたが、果たして本当にそうなのかは、実際のところ分からない。WHOの調査中で、まだ結果は発表されていない。

人類の存在自体が、環境に負荷をかけている。
では、そもそも現人類が世に出現したこと自体が失敗か?とも思われるが、時すでに遅しで出現してしまったので、環境は破壊されるばかりだ。と、言うか、人類が延命出来なくなるだけで、地球にとっては何の関係もないのだが。

この本に続くシリーズで「とてつもない嘘の世界史」というのもあるので、今はそれを読んでいる。
世にフェイクニュースが出回るのは何故か。
そもそも、何が真実で何が虚構なのか。
そういうことに関して、またしても抱腹絶倒なので、読むのが楽しみだ。

「明治大正史(下)/中村隆英/原朗、阿部武司」読了

中村隆英氏は、東大の先生で、この本は講義録を二人の教え子が書籍化したらしい。
上下二巻で、なかなか詳しい。
これの内容を暗記すれば、明治大正史はバッチリだろう。

明治維新のことは、しばしば「御一新」と呼ばれるが、正に天地がひっくり返るような大改革だ。
泰平の世を謳歌していたのが、西洋文明の導入で、ガラリと変わったのだから。
いきなり全部が変わった訳ではなく、抵抗勢力もあったが、大正も終わりになってみれば、都市部の生活は江戸時代と比べると比較にならないほど変わった。

尤も、関東大震災が起こったせいで、復興の名の元、変わらざるを得なかったという事情もあるが。

教科書としてピッタリなこの本。
しかも、読み応え満点。
とても面白く読んだ。
何度も読み返したい本だ。
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