虚妄の烏

日本酒と近現代史と食生活史と近代日本文学が好きな60代。男か女か分からないと人には言われるが、どっちでも好きなように捉えて呉れれば良いと思っている。

2021年04月

「酒 ものと人間の文化史172/吉田元」読了

民俗学的に見て面白い本。
地方の酒造りに言及している。
江戸時代の江戸で売られていた酒は、灘や伏見からの下り酒が主だったが、税収の欲しい幕府は地元での酒造りを強要する。
しかし、酒造りには大量の米が必要になるため、飢饉の時には出来ず。

現代の我々は、自由に酒を買って飲むことが出来るが、それが出来るようになったのは戦後だ。
贅沢な時代を生きていると思う。

今日は、白鶴酒造の酒を買って飲んでいる。
月桂冠とはまた違った味わい。
冷酒が美味しいが、燗でも行けそう。
でも、燗をするのは結構大変だ。
第一、酒器がない。

あまり酒にのめりこむと、連れ合いがいい顔をしない。
彼は下戸なこともあって、酒飲みには厳しい。
飲んでほしくないらしい。
だから、独り飲み。
これはこれで、楽しいけれど。

オリンピックのため?

東京の規制は異常だと思う。
飲食店の営業自粛に加えて、夜の点灯禁止。
おまけに今度は「コンビニでの酒類販売自粛」を検討している、とのこと。

行き過ぎではなかろうか。
オリンピックを開きたいからだろうか。
でも、規制すればするほど、人の気持ちは反対側へブレる。
飲むなと言われれば飲みたくなるだろう。

「東京へは来ないでください」だと。
誰が東京へなんか、行くかよ。
こんな窮屈すぎる所は、頼まれてもごめんだ。
     ↓

「日本酒の科学 水・米・麹の伝統の技/和田美代子/高橋俊成」読了

ブルーバックスのシリーズだ。
だから、日本酒に関する化学構造式がよく出てくる。
化学の苦手な自分には、ちょっと大変ではあったが、日本酒の魅力は十分に伝わってきた。
歴史からではなく、化学的な見地から見るのも面白い。

酒について読めば読むほど、どんな味だろう、と興味がわいてくる。
スーパーで売られているのは、月桂冠が多い。
菊正宗を飲んでみたい。
しかし、スーパーの店頭ではなかなか見つからない。

超辛口を飲んでみたいのだ。

しかし、日本酒には明らかに不味いものがある。
とても飲めないようなもの。
売られている酒がもしそのようなものだったら、目も当てられない。
どのメーカーのどれがそうなのかが分かれば、楽なのだが。

気長に飲んでみて判断するよりないが。

患者をなめてる

三重県の大仲さつき病院は、最悪だ(ググってくれていいです)。
精神科の病院だが、外来が最悪。
医者が、診療開始時間になっても降りてこない。
昨日は25分も過ぎてからやっと降りてきた。
それで「もっと早くなりませんか」と文句を言ったが、返事がない。

薬もらうだけしかないから、病院を変えようかと思って調べてはみたものの、これという所がない。
自分の場合、今の所精神的な症状で悩んでいるということはない。
ただ、薬が欲しいだけである。
薬を飲まないと眠れないからだ。

昔、自己判断で薬を止めて、丸一週間眠らなくなって、ふらふらになった経験があるのだ。
人間、睡眠を取らないと体にダメージが行くらしい。

実際、現在外来が時刻を過ぎても始まらないことに関しては、苦しいと思っている。
あと5分早く降りてきてくれれば、帰りのバスに間に合うのに。
バスの便が極端に悪いのだ。
田舎にはありがちなこと。

車で来る人だけではないのだ。
バスでしか行けない人だって大勢居るのだ。
患者の事情を、全く分かろうとしない。
そういうのを訴える「ふれあいノート」みたいなのがあって、意見を訴える仕組みが出来てはいるのだが、過去に何度か「受付の声が小さいからマイクを使ってほしい」と書いてみたが、改善されず(同じことを訴えていた人が複数居たのに)。
何を訴えても、全く改善されない。だったら、そういうノート置く意味ないじゃないか。

真剣に転院を考えてはいるものの、良い病院が見つからない。
自分はもう精神的な何らかの症状に悩んでいる訳ではないからだ。
ただ、薬を飲まないと眠れないだけだ。

兎に角、今の病院には、もう行きたくないと思っている。

どうやら酒の方らしい

研究対象を、酒にしようか茶にしようかで迷っていたが、どうやら酒に落ち着きそうだ。
酒なら、飲み比べが簡単だし、資料も豊富だから。

とは言え、茶も捨てがたい。
だから、この際両方研究しようと思っている。

そうは言っても、酒は手軽に手に入るし、資料も豊富。
どうしても酒寄りになってしまう。

スーパーの酒売り場に行くだけでも、色々な日本酒が売られており、どれにしようか迷う。
昨日、冷酒の小瓶を買ってきた。
早速飲んだが、飲み口がすっきりしている。
アテは、意外にプチトマトが良い。
洗うだけだから楽だ。

これは、アルコール依存症まっしぐらかな。

実は誕生日と血液型が同じ

俳優の遠藤憲一氏と自分は、誕生日が全く同じで、血液型も同じ。
同じ日に還暦になるのだ。
それで、一方的に親近感を覚えている。
この事実を、遠藤氏本人に伝えたいのだが、その手段がない。
自分はSNSをやっていないからだ(やる気もない)。

精々、陰ながら応援しよう。
で、衝撃の女装出演映画。
    ↓


「決定版昭和史16 昭和元禄 昭和39ー45年」読了

昭和39年は、東京オリンピックが開かれた年。
この時の感動的な体験を忘れられない世代が、間近に迫ったオリンピックを”何としても開催したい”と頑張っている、そんな印象だ。

この年、自分はまだ3歳なので、テレビ中継でのリアルは全く覚えていないのだが、昭和時代を回顧するTV番組での映像や、市川崑監督の映画などで、当時の状況を知るという形だ。

市川崑監督の映画「東京オリンピック」は、感動的な作品だ。特に、最後の閉会式のシーン。全ての参加者が、人種も国籍も性別も何もかも、垣根を取り払って喜ぶ姿には感動させられる。

しかし、現代では、もうそれの再現はないのだ。政府筋は、いい加減に目を覚ましてほしい。今、オリンピックを開くのはあまりにも危険だ。

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昭和45年には、大阪万博が開かれた。
当時、自分は福岡に居たので、行きたくても行けなかった。
名古屋出身の連れ合いは、行ったそうだが、人気のアメリカ館やソ連館には行けず、殆ど人の来ない、例えば”コロンビア館”などに行ってお茶を濁したそうだ。

昭和45年は、戦後25年。たった四半世紀で、日本は復活を果たした。それには懸命に働く日本人の力があった。自分は幼かったので、当時はそれの意味が全く分かっていなかった。両親は苦労したんだな。

因みに、昭和43年6月に妹が生まれている。小さかったな。それがあっという間に50過ぎのオバサンだもんな。そして、昭和45年9月に、福岡県大牟田市を離れたのである。あの日の朝、やたらに空が青かった。

大牟田での思い出は、必ずしも良いことばかりではなかったものの、自分の原点にはなっている。もう50年以上前のことになるなんて、信じられないが。

図書館へ行くのが一番幸せ

と、言うことで、図書館へ。
借りた本。

「決定版昭和史16 昭和元禄 昭和39ー45年」
「日本酒の科学 水・米・麹の伝統の技/和田美代子/高橋俊成監修」
「酒 ものと人間の文化史172/吉田元」
「目からウロコの近現代史 ”激動の時代”の真実を読み解く!/河合敦」
「昭和史、二つの日 語り継ぐ十二月八日と八月十五日/保阪正康」
「人体はこうしてつくられる ひとつの細胞から始まったわたしたち/ジェイミー・A・ディヴィス/橘明美」
「日本食の伝統文化とは何か 明日の日本食を語るために/橋本直樹」
「松本清張全集9 黒の様式」

お菓子が沢山あると嬉しい、という気持ちと同じかも知れない。
読むものが沢山あると、とてつもなく幸せ。

「松本清張全集」は、最早デザートである。
ペロッと読めてしまうので。

「完訳フロイス日本史12 大村純忠・有馬晴信篇4 キリシタン弾圧と信仰の決意/ルイス・フロイス/松田毅一、川崎桃太」読了

弾圧と言えば、ずっと弾圧だ。
フロイス日本史には、いかにもキリシタンが増えたように書かれているが、現実としてそんなにキリシタンが増えたとは思えない。現代日本人の神仏に対する態度を見ていると、そんな気がする。
キリスト教徒は、日本人人口の1%しか居ない。ざっと100万人だ。これはずっと変わっていない。
最初に種を撒いた人たちの努力の結晶だろう。

近年では、怪しげな新興宗教の存在もあって、新しく何かの宗教に入る人は減っているのではなかろうか。”宗教”は怖い。我が家も、姑が長年の某新興宗教団体の幹部になっており、80歳を越えても尚講演会などの依頼があるらしく、舅が病に臥せっていても集まりに出かけて行く。信じる力って、凄いわ。そういうのを見ると、自分たちだけは絶対宗教には関わりたくないと思う。宗教に関わると家庭が崩壊する。

兎に角、一応フロイス日本史と呼ばれているものは読了した。印象としては伝導日記。どこどこで何人のキリシタンが生まれた、というレポート。日本史と呼べるのかどうか分からないが、安土桃山時代の在日外国人に日本という国がどう映ったのかという点では、それを知る上で貴重な資料だろう。所々欠落しているそうで、それは残念と言う他はない。それでも文庫本12巻にまとめて下さった松田毅一氏、川崎桃太氏には賛辞を送る他ない。お疲れ様でした。

酒の提供を止めたら感染者が減るのか

どうも、疑問なのだ。
店での飲酒がそんなにいけないのだろうか。
店での提供を止めたら、路上飲みが増えるだろう。
取り締まりはするらしいが、なくならないだろう。
トイレで飲んだりして。

闇で提供する店が出てくるだろうな。

飲酒が駄目、と言うより、マスクを外して大声で喋るのが駄目なのではないか。
飲んでなくても喋っている人は結構多い。
そういう店の方が怖い。

自分は飲みたい方なので、何だか窮屈で寂しい。
とは言え、今は外食そのものをしないのだが。
たまに昼に外食に出ても、飲まないし。
元々独り飲みが好きだから、家でも黙って飲んでいるけれど。

店での酒の提供を止めて、本当に感染者が減るのかどうか、とくと拝見させてもらおうか。
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