虚妄の烏

日本酒と近現代史と食生活史と近代日本文学が好きな60代。男か女か分からないと人には言われるが、どっちでも好きなように捉えて呉れれば良いと思っている。

読書

5冊読了(6/14)

「入門 食と農の人文学/湯澤規子・伊丹一浩・藤原辰史 編」
「<ひと>から問うジェンダーの世界史第一巻 ”ひと”とはだれか? ー身体・セクシュアリティ・暴力/三成美保・小浜正子・鈴木則子 編」
「<ひと>から問うジェンダーの世界史第二巻 ”社会”はどう作られるか? ー家族・制度・文化/姫岡とし子・久留島典子・小野仁美 編」
「失われた日本の風景 故郷回想/薗部澄・神埼宣武」
「失われた日本の風景 都市懐旧/同上」。
以上、読了。

「入門 食と農の人文学/湯澤規子・伊丹一浩・藤原辰史」。
食をテーマに研究をしたい人のための入門書。執筆者の顔ぶれは多彩。若い頃にすごい経験をしている人ばかり。食というのは切り口が広いので、こうなるのだろう。
「<ひと>から問うジェンダーの世界史 第一巻・第二巻」。
ジェンダーの視点から見た世界史。ヒンズーやムスリムに関する記述が多く、視野が広げられる。歴史は伝統的に男が伝えてきたので、女に関する記述があまりない。近年の研究で漸くそれに焦点が当てられようとしている。
「失われた日本の風景 故郷回想・都市懐旧/薗部澄・神埼宣武」。
写真家・薗部澄の作品に神埼宣武が解説文を付けている。昭和20~40年代の村と都市部。自分が生まれる前や、ごく幼い頃の日本の姿。もう本でしか見ることが出来ない。この頃の日本には勢いがあったんだな。

「人と動物の日本史2 歴史のなかの動物たち/中澤克昭 編」読み始める。

図書館へ(6/8)

何もなくて良かった・・・。

図書館へ。
借りた本。

「自分で選んでいるつもり 行動科学に学ぶ驚異の心理バイアス/リチャード・ショットン/上原裕美子」
「入門 食と農の人文学/湯澤規子・伊丹一浩・藤原辰史 編」
「音楽文化戦時・戦後 ナショナリズムとデモクラシーの学校教育/河口道朗」
「<ひと>から問うジェンダーの世界史第一巻 ”ひと”とはだれか? ー身体・セクシュアリティ・暴力/三成美保・小浜正子・鈴木規子 編」
「<ひと>から問うジェンダーの世界史第二巻 ”社会”はどう作られるか? -家族・制度・文化/姫岡とし子・久留島典子・小野仁美 編」
「失われた日本の風景 ”故郷回想”/神埼宣武・薗部澄」
「失われた日本の風景 ”都市懐旧”/神埼宣武・薗部澄」
「人と動物の日本史2 歴史のなかの動物たち/中澤克昭 編」
「江戸の道具図鑑 暮らしを彩る道具の本/飯田泰子」
「宮本常一短編集 見聞巷談/宮本常一/田村善次郎」。

「自分で選んでいるつもり 行動科学に学ぶ驚異の心理バイアス/リチャード・ショットン/上原裕美子」読了。
マーケティングの本。人間の心理に根ざした購買行動を喚起する手法について。その手は食わんぞ、と思って借りた。そうそう企業の思い通りになって無駄金使ってたまるか。

「ヴァイオリンを弾き始めた日本人 明治初年、演奏と楽器製作の幕開け/梶野絵奈」読了

「ヴァイオリンを弾き始めた日本人 明治初年、演奏と楽器製作の幕開け/梶野絵奈」読了。

ヴァイオリンは、音を出すのが難しい楽器だ。著者はヴァイオリニストで、三歳から習い始めたそうだが、そういう人がそう仰るのだから、矢張り難しいのだろう。例えば、ピアノなら鍵盤を叩きさえすれば、取り敢えず音は出る。だから何も分からない子どもでも、一応音は出せる。しかしヴァイオリンは、習わねば音は出せない。素人がギコギコやったのでは雑音にしかならない。

明治に至るまで、日本人はヴァイオリンを知らなかった。日本古来の音楽と洋楽とでは、響きが全く違うものらしい。西洋音楽は、それを聴かなければ、鑑賞のための耳が出来ないのだそうだ。日本古来の音律、音響にしか馴染みがなかった日本人にとって、西洋音楽は全く理解不能だったそうだ。
初めは、学校唱歌教育の補助楽器として捉えられたヴァイオリン。オルガンやピアノより携行性に優れ、音も良いヴァイオリンは文部省のお眼鏡にかなった。しかし、習得には指導が必要。お雇い外国人が招聘された。
しかし。ヴァイオリンというのは習得が非常に難しいのだ。自分も、学生時代一度だけ触らせてもらったことがあるが、顎で支えるというのが兎に角つらい。早々にギブアップした経験がある。そういうのを、大の大人が習い覚えるのだ。さぞ大変だっただろう。

それでも、どうにか習い覚えてくると、今度は楽器調達の問題が出てくる。ここで登場するのが楽器製作者だが、一般的には鈴木政吉が始めたと捉えられている。息子の鎮一のスズキ・メソードが有名だから。しかし、その説も信憑性に欠けるのだそうだ。かなり”盛って”あるのだそうで。鈴木政吉は、ヴァイオリンの量産化に成功したので、後世”ヴァイオリンは鈴木”というイメージが定着したに過ぎない。
初めてヴァイオリンを製作したのは”老練なる本邦楽器師”。それが誰なのかについては諸説あるが、結局は決め手になる一次資料が見つからないのだそうだ。

また、楽譜は、最初は輸入するしかなかった。教則本も含めて。しかし輸入楽譜は日本人にとって難しいものだった。五線譜を読める人が居なかったのだ。これも外国人に指導を受けるより他になかった。
これも、日本人による楽譜出版を待たねばならなかった。

たかだか150年一寸で、全く馴染みのなかった西洋音楽を東洋人が習得し、今や国際的に活躍しているという状況は奇跡だろう。明治時代は、西洋に追いつけ追い越せと頑張った時代。それがあるからこそ、現代の状況があるのだろう。邦楽を聴く人は、現代ではあまり居ない。そういうのも、どうなのかなと思うが。

「忘れられた日本人/宮本常一」読み返そう。

来月の「100分で名著」は「忘れられた日本人」

何と、来月の「100分で名著(NHK Eテレ毎週月曜夜10:25~)」で扱うのは、読み終わったばかりの「忘れられた日本人/宮本常一」だ。
タイムリーだ。狙った訳ではなかったのに。
もう一度読み返しておこう。

「コムギの食文化を知る事典/岡田哲」読了。そう言えば、パンも麺類も殆ど食べないから、小麦製品とあまり縁がないな。せいぜい菓子をつまむ程度か。
「イラストで見る世界の食材文化誌百科/ジャン・リュック・トゥラ・ブレイス/土居佳代子」読み始める。

「忘れられた日本人/宮本常一」読了

1960年刊行の本書。
若き宮本常一が日本中を歩いて古老の話を聴き、著したもの。
歴史的名著。

今では滅んでしまった、日本の農村、漁村の風景。
手つかずの自然、茅葺屋根。
生きるための闘い。
村の習わし。

この頃は、60歳で隠居していた。
現代は、そうはいかない。
長生きしなければならない、させられる。
時代についてゆかねばならない。
それを強制される。

そんなことのない世界が、この本の中には広がっていた。
もう、求めても得られない世界。
刺激はなく、代わり映えはしないが、おだやかな日々。

忘れられてしまった。

「コムギの食文化を知る事典/岡田哲」読み始める。

図書館へ(5/25)

図書館へ。
借りた本。

「忘れられた日本人/宮本常一」
「コムギの食文化を知る事典/岡田哲・編」
「イラストで見る世界の食材文化誌百科/ジャン・リュック・トゥラ・ブレイス/土居佳代子」
「石橋湛山の65日/保阪正康」
「人と動物の日本史1 動物の考古学/西本豊弘・編」
「夜更かしの社会史 安眠と不眠の日本近現代/近森高明・右田裕規・編」
「図書館ウォーカー2 旅のついでに図書館へ/オラシオ」
「ヴァイオリンを弾き始めた日本人 明治初年、演奏と楽器製作の幕開け/梶野絵奈」。

「忘れられた日本人/宮本常一」読み始める。

三冊読了(5/23)

「旅の民俗学/宮本常一」
「ものがたり 日本列島に生きた人たち8 民具と民俗/宮田登・編」
「ものがたり 日本列島に生きた人たち9 民具と民俗/網野善彦・編」
以上、読了。

「旅の民俗学/宮本常一」。
宮本常一(1907ー1981)、民俗学者。
この人のことを、今どう書けば良いのか分からない。民俗学者として大きな存在。多くの後進を育てた。
「あるく・みる・きく」を提唱し、日本全国を歩いて古老の話を聴き、研究した。
この本は対談集だ。相手は、今はもう鬼籍に入った人ばかり。この人たちは、皆”人との直接的な関わり”を大事にしている。そういう人たちが現代の”非接触こそ正義”みたいな世の中を知ったら、さぞ嘆くことだろう。旅先での人情など、現代では望むべくもない。切符ですら機械で買え、ネットで買えと強制される現代。みどりの窓口も、いずれ全部なくなるのだろう。そうなったら、高齢者はもう旅行は出来なくなってしまう。古い人間はどんどん排除、それが現代だ。この本を読んでそういう気持ちが募り、悲しくなった。

「ものがたり 日本列島に生きた人たち8、9 民具と民俗」。
宮本常一の弟子とも言える人たちの論文集。民具には、作った人、使った人が居り、生活が表れている。仕事や生活に使う道具は手作りした時代を、残された民具は語ってくれる。
使い方は、やはり使った人に語ってもらうしかない。実際に使った人たちの話を直に聴くことからしか研究は進まない。
今や、何でもかんでもスマホ時代。スマホが使えない人間は生きていてはいけないみたいな風潮。しかし、いざ電波障害が起こると使えなくなるのもスマホだ。そうした時に、自分の手足を使うことが出来ないと生きていけなくなる。この世界は、人間を無能にする世界だ。”便利”の先で、人間が殺されてゆく。

また図書館へ行かなくちゃ。今日は録画を観て過ごす。

日曜日、旅行するから絶食・三冊読了(5/16)

日曜日、一泊で岡山へ行く。
拠って、絶食開始。
つらいな。

「ものと人間の文化史125 粉(こな)/三輪茂雄」
「新調理の科学 ー基礎から実践までー/高崎禎子・小林理恵 編著」
「ビジュアル版 昭和のくらしと道具図鑑 衣食住から年中行事まで/小林和子編著」。
以上、読了。
「ものと人間の文化史125 粉(こな)/三輪茂雄」。
地球は粉で出来ている。土は粉だ。それを元にして土器が出来た。
「新調理の科学 ー基礎から実践までー/高崎禎子・小林理恵 編著」。
栄養士になるための教科書らしい。演習問題までついていた。
「ビジュアル版 昭和のくらしと道具図鑑 衣食住から年中行事まで/小林和子編著」。
東京都大田区で「昭和のくらし博物館」として公開されている小泉家住宅の建物と家財から昭和のくらしを物語る図鑑。昔の家事のやり方や昭和時代の建物の変遷が面白かった。

「シリーズ食を学ぶ 食の世界史 ヨーロッパとアジアの視点から/南直人」読み始める。

「『女の世界』大正という時代/尾形明子」読了

「『女の世界』大正という時代/尾形明子」読了。

『女の世界』は、1915(大正四)年から1921(大正一◯)年まで発刊された雑誌だ。
実業之世界社・野依秀市が主たる編集発行人となって発刊された。
大正時代の歴史としては、平塚らいてうの『青鞜』が有名だが、女向けの雑誌は『青鞜』だけでなく、沢山発刊されていたそうだ。日本の歴史教育では『青鞜』しか教えないから、知らなかった。
大正時代に叫ばれていた”新らしい女”。
男社会の中で、女でも一人の人間として生きたいと願った人たちの闘いの歴史。
それは、百年以上経った現代でも、全く状況が変わっていない。
女は上の学校へ行けないし、職場でも昇進出来ないという状況は、全く変わっていない。
”結婚、出産”が、女の歩む人生を決めてしまう。

「大正デモクラシー」という時代があったが、それはほんの一時、しかも中間層以上の人たちだけの話。
”第一次大戦の終息から関東大震災発生までの数年間”のことに過ぎない。経済不況、労働争議、米騒動など、生活を獲得するための闘いの連続や、社会主義者弾圧など”大正ロマン”と表現するにはあまりに過酷だった時代。
だから、そんな時代に”女権”を主張することは、過酷な闘いだった。『女の世界』は、1921(大正一◯)年をもって刊行を終える。

現代でも、女向けの雑誌は沢山あるが、どれも食い足りない。生活に役立つとかゴシップとか、読むに耐えない内容ばかりにしか思えないので読まない。今なら、硬派の雑誌が誰でも簡単に入手出来るし、勉強の機会もあるので、わざわざ女向け雑誌など読まずとも良い。
『暮しの手帖』なんて、花森安治死去後堕落したしな。
それにしても、一体いつまで男vs.女なのだろう。対立しているだけでは何も変えられないのに。

「ものと人間の文化史125 粉(こな)/三輪茂雄」読み始める。今日は肺の病院へ行く。待っている間に読もう。

図書館へ(5/11)

図書館へ。
借りた本。

「『女の世界』大正という時代/尾形明子」
「ものと人間の文化史125 粉(こな)/三輪茂雄」
「旅の民俗学/宮本常一」
「ものがたり日本列島に生きた人たち8 民具と民俗(上)/宮田登」
「ものがたり日本列島に生きた人たち9 民具と民俗(下)/網野善彦」
「シリーズ食を学ぶ 食の世界史 ヨーロッパとアジアの視点から/南直人」
「新調理の科学 ー基礎から実践までー/高崎禎子・小林理恵 編著」
「ビジュアル版 昭和のくらしと道具図鑑 衣食住から年中行事まで/小泉和子 編著」。

「『女の世界』大正という時代/尾形明子」読み始める。
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